東京大学院工学系研究科原子力国際専攻

修了後の進路

本専攻は社会の第一線で活躍する優秀な人材を多く輩出し、OB/OGのネットワークは世界中にはりめぐらされているため、就職に有利です。

主な就職先

修士課程

平成29年度

博士課程進学者 4名 / 財務省 / 東京電力2名 / 東北電力/ 東京ガス / アクセンチュア / ローランド・ベルガー / みずほFG / SMBC日興証券/ トヨタ自動車 / 日本IBM / 日立製作所 / 富士電機 / KDDI / ソフトバンク株式会社 / 三菱重工業 / 新日鉄住金 / 伊藤忠エネクス / 電力広域的運営推進機構 / 東京海上日動火災保険 / リクルートホールディングス / ウィリス・タワーズワトソン / シンプレクス株式会社 / リンクアンドモチベーション

平成28年度

博士課程進学者 7名 / 東京ガス 2名 / フジテレビジョン / 守谷市役所 / 日本エネルギー経済研究所 / PwCコンサルティング合同会社 / 三井物産 / セメダイン㈱ / 日本政策投資銀行 / キャノン / 日立製作所 2名 / Schlumberger / 東京電力ホールディングス / 電通 / 大阪ガス / ドリームインキュベータ / 日本原燃 / 東日本旅客鉄道 / 三井住友銀行 / 九州電力 / 日本エヌ・ユー・エス / AREVA JAPAN

平成27年度

博士課程進学者 3名 / 経済産業省 / 原子力規制庁 / 防衛装備庁 / 国立研究開発法人産業技術総合研究所 / 電力広域的運営推進機関 / 東京電力 / 九州電力 / 東京ガス / 東芝 2名 / 東芝燃料電池システム / 日立製作所 3名 / IBM / デンソー / ボストンコンサルティンググループ / 東京海上日動火災保険 / 三井住友海上火災保険 / 星野楽器 / Philippine Nuclear Research Institute

平成26年度

博士課程進学者 7名 / 環境省 / 日本銀行 / 原子力発電環境整備機構 / 東京電力 / 中部電力 / 中国電力 / 東電設計 / 日立製作所 2名 / 三菱重工 2名 / 東芝 / 東芝燃料電池システム / 住友重機械工業 / 国際石油開発帝石 2名 / フェアウェイソリューションズ / 三菱商事 / ローランド・ベルガー / ソフトバンクモバイル / 日本マイクロソフト

博士課程

平成29年度

東京大学3名 / 北海道大学 / Khulna University of Engineering & Technology / 産業技術総合研究所 / China Academy of Engineering Physics

平成28年度

東京大学 / 東京医科歯科大学 / 理化学研究所 / Philippne Nuclear Research Institute / National Nuclear Agency of Indonesia

平成27年度

東京大学 5名 /放射線医学総合研究所 / エネルギー総合工学研究所 / China Academy of Engineering

平成26年度

University of Notre Dame / 日本エネルギー経済研究所 / 日本原子力研究開発機構 / 日立製作所

修了生・在校生の声

  • 博士課程1年
    高畑 和弥
  • 社会人
    博士課程2年
    2013年3月修士課程修了
    川上 恭章
  • 博士課程2年
    吉原 有里
  • 原子力専攻特任助教
    2016年3月博士課程修了
    三津谷 有貴
  • 修士課程2年
    トゥグス
    オユーンビレグ
  • 修士課程1年
    浅野 翔

高畑 和弥

博士課程1年

PEOPLE01

研究の面白さに目覚めた修士課程、優秀な仲間と切磋琢磨

私はシステム創成学科SIMコース(現在のSDMコース)を卒業した後、マルチフィジックスシミュレーションに興味を持ったため、原子力国際専攻に進学しました。現在、粉体・混相流の数値シミュレーションにおいて日本を代表する研究成果を誇る酒井研究室に所属しています。酒井研究室では、多くの学生が国内外の学会で受賞したり、2年に1度の割合で工学系研究科長賞(主席)を受賞したり、研究活動が活発です。優秀な学生が切磋琢磨しながらも、互いに協力し合って研究を進めています。研究室では、産学官連携や国際共同研究も盛んに行っているため、研究のスピード感や多様性を肌で感じることができます。私は、英国Imperial College Londonとの国際共同研究の研究テーマを与えられ、その成果が権威ある国際学術雑誌に掲載されました。(英国Imperial College Londonへの2ヶ月間の留学も経験)。多くの学会発表の機会も与えられ、修士課程の間に国内外の学会発表において合計5件受賞することができました。頑張った研究成果が認められ、工学系研究科長賞を受賞することができました。これらを通して研究の面白さに目覚め、博士課程に進学しました。これからも、優秀な仲間と切磋琢磨して、研究成果が認められるよう頑張りたいと思います。

川上 恭章

社会人
博士課程2年
2013年3月修士課程修了

PEOPLE02

博士号取得の重要性

私はシステム創成学科E&Eコース卒業後、原子力国際専攻に進学しました。修士課程修了後、エネルギーを専門とするシンクタンクに就職しました。現在は、シンクタンクに在職したまま、本専攻博士課程に在籍しています。私の専門であるエネルギーシステムの評価・分析は、原子力のみならず日本や世界のエネルギー全体を環境、経済、技術の面から俯瞰的に分析を行う、エネルギー政策の立案や企業の意思決定などに親和性の高い研究領域です。私は一度大学の外に出て国内や海外で仕事を経験する中で、研究者として実績のある人材として社会から認められるためには、博士号の取得が不可欠であると強く感じたことが、再び本専攻の博士課程に戻ってきた契機となっています。学生と仕事の二足のわらじは大変ですが、博士号取得を通じて専門性を高め、エネルギー・環境問題解決への貢献を通じて、もっと誰かの役に立てると信じ、日々研究に取り組んでいます。

吉原 有里

博士課程2年

PEOPLE03

恵まれた環境を活かして世界に通用する研究者を目指す!

放射線計測に関する卒業研究に取り組み、さらに追求したいという思いから原子力国際専攻修士課程に入学しました。現在、放射線計測で世界屈指の研究業績をあげている高橋研究室に所属しています。入学して最も驚いたことは、自己を高いレベルに導く機会に恵まれていることでした。指導教員から挑戦的な研究テーマを与えられるのはもちろんのこと、世界最先端の技術や知識に常に触れられるため、研究にとてもやりがいを感じます。研究者を目指して本専攻の博士課程に進学することを決意しました。このような恵まれた環境で研究成果をあげられたため、日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用されました。博士課程1年のときに海外留学し、リーディング大学院(GSDM)の長期海外渡航の支援を受け、半年間カリフォルニア州立バークレー校・ローレンス国立研究所で研究しました。留学がきっかけで、自分の視野が広がり、研究に対する姿勢や考えを見つめ直すきっかけになりました。皆さんも、きっと、想像できないくらい自分を大きく成長させられるチャンスをつかめると思います。

三津谷 有貴

原子力専攻特任助教
2016年3月博士課程修了

PEOPLE04

国際的な経験を通して一生ものの人脈を得る

私は、システム創成学科SIMコース(現在のSDMコース)を卒業後、原子力国際専攻の修士・博士課程を修了しました。原子力国際専攻は、留学や国際インターンシップなど海外で活躍するためのサポートが充実しています。私も在学中に、欧州原子核研究機構(CERN)に2ヶ月弱滞在し、最先端の研究を体験することができました。現在も大学において研究をしておりますが、学生時代に築いた人脈がとても活きており、ありがたく思っております。私が専門分野に選んだのは放射線計測でした。この分野は放射線・物性・信号処理・アナログ・デジタル回路など多様な知識と技術が求められますが、その分、学生でも自身のアイディアで色々なことにチャレンジでき、面白くやりがいがあります。原子力国際専攻では、どのような研究テーマを選んでも、素晴らしい先生方の下で充実した学生生活を送ることができます。

トゥグス オユーンビレグ

修士課程1年

PEOPLE05

可能性に溢れる環境で楽しく研究を

原子力国際専攻は、他の研究室の学生とも互いに仲良しでアットホームな環境です。海外や国内他大学出身の学生も多くおり、様々なバッググラウンドをもつ学生が集まっています。私も、モンゴル出身で、学部は国内の他大学で学びましたが、原子力国際専攻に入学してすぐにとけこむことができました。また、原子力国際専攻では原子力エネルギーはもちろんのこと、放射線治療や加速器開発、レーザーなど様々な研究が行われており、各自の興味に合った研究テーマが見つかります。私は、最先端のレーザーと原子・分子との相互作用をシミュレーションで研究する石川·佐藤研究室のメンバーになりました。極めて短い時間の電子の挙動に興味があったからです。学部時代の研究テーマとは異なりますが、毎日楽しく研究しています。

浅野 翔

修士課程1年

PEOPLE06

私の思う原子力国際専攻の魅力

私はシステム創成学科E&Eコースから原子力国際専攻に進学しました。皆さんは原子力と言ったらどのようなものをイメージしますか。原子力と一言で言ってもエネルギーとしての利用だけでなく医療などの分野における放射線利用や安全性・リスクの社会的受容性の考慮など、様々な側面があります。私は原子力発電所のリスク評価手法の研究をしていますが、講義や演習では自分の研究分野と異なる分野にも積極的に取り組んでいます。原子力に限らず、現代の社会を取り巻く問題を解決するには分野の垣根を超えた多角的な視点で物事を捉えることが必要です。原子力国際専攻には多種多様な研究分野の先生方、様々なバックグラウンドを持った学生が集まっており広い視野を身につける環境が揃っています。原子力という複雑な問題に対して、多角的な視野を持って、あなたなりの切り口を見つけてみてください。